バスに乗って出かけよう!<その(二)八王子城>

JR高尾駅北口から徒歩でもよいが、バスが多く出ているので利用することをすすめる。「恩方車庫」「大久保」「美山町」「陣馬高原」「宝生寺団地」「高尾の森わくわくビレッジ」行きで霊園前下車30分。

1、古道

バス停から、すぐの信号を左折すると「城跡」への道である。300m位進むと右側にお稲荷さんがある。付近の民家の表札を見ると同じ姓が多いのに気づく。千人同心の「おかしら」と同姓である。祖先は山梨出身なのかも知れないと考えながら歩く。さらに100m程進むと「Iさん」というお宅がある。このお宅の庭、栗林の先が城への古道だと言われているが、現地を見ると納得できる。

2、宗関寺(ソウカンジ)

平安時代、917(延喜17)年創建されたといわれる、牛頭山華厳院(ゴズサンケゴンイン)の跡に宗関寺が建てられたという。梵鐘は、北条氏照百回忌法要の時に中山信治(中山勘解由家範の子孫)が寄進したもの。

3、西川御典医屋敷跡

お寺より100m程進むと左手が「史跡八王子城跡根小屋地区」といわれ、広場になっている。地続きのお宅が「Eさん」宅で八王子城の「西川御典医」の屋敷跡といわれる。川端に廻ると、古い石垣があり歴史を偲ばせる。

4、北条氏照、家臣の墓

道の右手に案内板がある。この墓は、百回忌に中山信治によって建てられたもので、供養塔かと思われる。氏照の墓は小田原駅前に残っている。

道に戻って少し行くと「城跡管理棟」があり、前には説明陶板があるので一読すれば城の歴史・全体像が把握できる。

川の反対側の古道を歩き、曵橋を渡り、虎口・御主殿跡と進み、御主殿の滝まで行ったら管理棟まで戻りましょう。

管理棟の下から左回りに登って行くと、10分程で金子丸(金子三郎左衛門家重が守備していたといわれる)・さらに小宮曲輪(クルワ)(狩野一庵が守備していたといわれる)を経て30分程で八王子神社、松木曲輪、本丸跡に至る。

5、八王子神社

華厳菩薩妙行が修行中に牛頭天王(ゴズテンノウ)と8人の王子が現れたので916(延喜16)年に八王子権現(ゴンゲン)を祀(マツ)ったといわれる。この伝説が「八王子」の名のいわれであるとされている。
境内に「横地社」(落城のあと、小河内蛇沢で自決したといわれる横地監物(ヨコチケンモツ)の社を遷したもの)、「御獄社」、「稲荷社」がある。

6、本丸跡

城の中心で、最も重要な曲輪だが平地が狭く、大きな建物はなかったと考えられる。横地監物吉信が守備していた。

7、馬冷(ウマヒヤ)し・詰(ツメ)の城

余力がある方は、横地社の下を西に進み、古井戸(今でも水が出る)・馬冷し・詰の城まで歩かれることをおすすめします。

復路は来た道を戻って、八幡神社(梶原景時が勧請したという)を拝むのもよし、小宮曲輪の下から左手に道をとり、陣馬街道「松竹」のバス停から高尾駅に戻るのもよい。

コラム紹介:
このコラムは、八王子市内の身近な史跡を発見し気軽に歴史に触れてみようという内容です。「歴史の街・八王子」を自分の足で歩き、自分の目で見、八王子の街を見直し明日への活力としましょう。八王子での教師生活38年の元歴史の先生がお届けします。

コラムニスト:増渕 滋さん(元公立中学校校長)